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睡眠薬の減薬(減らし方)と断薬(やめ方)について詳しく説明します。

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睡眠薬の減薬と断薬について

睡眠薬の断薬イメージ画像

睡眠薬を現在飲んでいる方、またはこれから飲もうと思っている方が気になる事の1つとして、1度睡眠薬を飲むようになってしまったらもう辞める事ができないのではないかという事があると思います。

管理人も1度は睡眠薬のお世話になりましたが、現在は服用していません。服用しなくても眠れるようになりました。

ここでは管理人の体験も含めて睡眠薬の減薬と断薬に関する事を説明していきます。

睡眠薬の依存性について

睡眠薬の依存性イメージ画像

「睡眠薬は1度飲んでしまうとやめられなくなる。だからなるべく飲まない方が良い」と思っている方はわりと多いのではないかと思います。
睡眠薬を飲むくらいならお酒を飲んで寝てしまおうという事で寝酒を選択する方も多いのではないでしょうか。

しかし実は睡眠薬よりも寝酒の方がやめられなくなってしまう確率が高いのです。睡眠薬よりもお酒の方が体が慣れてしまう耐性が高いため、すぐに効果が薄くなってしまい、お酒の量を増やさないと眠れなくなってしまいます。正しく使えば睡眠薬の方が安全です。

しかし安全とはいえ、やはり依存性はあります。その依存性は大きく分けると身体的依存と精神的依存の2種類に分ける事ができます。次の項目でそれぞれについて詳しく説明します。

身体的依存について

睡眠薬は大きく分けると3つの作用があります。

睡眠薬の3つの作用

①体をリラックスさせる体内の物質「GABA-A」を活性化させる事で脳の興奮を抑えリラックスへと誘う作用の薬

②睡眠を促す、体内ホルモン「メラトニン」と似たような働きをし、自然な眠りへと誘う作用の薬

③目が覚めたり、起きている状態を維持するために作用している脳内物質「オレキシン」の働きを邪魔する事で眠りへと誘う作用の薬

②と③のタイプの睡眠薬はどちらも元々体内にあるホルモンや脳内物質とほぼ同じ働きをする成分が使われているので、依存性はほとんどありません。
問題は①のような体内の物質「GABA-A」を活性化させるタイプの薬です。

薬によって「GABA-A」を活性化させるための受容体に刺激が加えられる事が当たり前になってしまうと、体が「薬で刺激を受けている状態が普通」と覚えてしまいます。
そのため急に薬を飲まなくなって体の中に薬の成分が入ってこない状態になると、薬によって受容体に刺激が加えられなくなるため、体が「薬で刺激を受けられない異常事態」と判断してしまいます。

せっかく薬によってバランスが保たれて眠れていたのが、急に薬を辞めるなどして体が「異常事態」と判断してしまうと、また不眠になったり、イライラが増したり、極度の不安が襲ってきたりして、体が「異常事態」である事を知らせてくるようになります。

しかし心配しなくても大丈夫です。後程詳しく説明しますが、ちゃんとした手順を踏めば①のタイプの薬でも量を減らし、辞める事も可能です。
安易にアルコールに走ったり、不眠を抱えたままつらい生活を送り続ける方が体に良くありません。

精神的依存について

いままで眠れなくて辛い日々を送っていた方が、飲めばすぐに眠れるようになる「睡眠薬」を手に入れた場合、心理的に「これさえあれば安心」と思ってしまうのは当然と言えます。

もちろん、不眠が改善してくれるのはとても良い事です。睡眠不足が血圧上昇やその他の病気の引き金になるというのはよく知られている事なので、毎日眠れるという事は体調維持や生活の質を保つためにとても大切です。

しかしもう症状が改善しているにも関わらず、睡眠薬を手放せないとなると問題です。
人間の体には「慣れ」という機能が備わっているので、だんだん薬が効かなくなってきます。今と同じ質の睡眠を得ようと思うと、薬の量を更に増やさなくてはいけなくなります。

適したタイミングで辞めておけばまた自力で眠れるようになったかも知れないのに、精神的な依存が理由で薬を手放せないのは心にも体にも良い影響を与えません。

しかし精神的依存も、気の持ち方を変える事で改善する事ができます。次の項目で詳しく説明していきます。

依存を防ぐには

依存には「身体的依存」と「精神的依存」がありましたね。

身体的依存の場合は薬の体内に及ぼす作用の影響が原因なので、決められた用量をきちんと飲むという事が依存を防ぐ事に繋がります。

勝手に自分で薬の量を増やして飲んでしまってはいけません。効果が弱くなったと感じた場合はちゃんと医師に相談して薬の量を増やすか、他の薬に変えるか相談するべきです。薬の量を減らしたいと思った時も同様です。

精神的依存は不眠が改善しているにも関わらず、「睡眠薬が無いと眠れない」と思って飲み続けているような状態ですが、本当に不眠が改善しているならいずれは薬を手放すべきです。

「また眠れなくなるかもしれない」という恐怖心や緊張が影響して本当に眠れなくなり、「やっぱり睡眠薬が無いとねむれないんだ」といってまた睡眠薬を飲むという循環に陥ってしまうとなかなか抜けられなくなってしまいます。

そもそも人は恐怖心や緊張があると不眠ではない人でも一時的に眠れなくなってしまいます
「この眠れない状態は今だけ、長くは続かない」という開き直った気持ちを持つことで精神的依存を防ぐ事ができます。

睡眠薬の服用量を減らすには

睡眠薬の服用イメージ画像

睡眠薬を服用している場合、有効成分が体内にある状態を体が「普通」と認識してしまうので、急激に辞めたりすると体が「異常事態」を知らせるために今までよりもさらにひどい不眠に陥ったり、不安、動悸、めまい、寝汗などの禁断症状も出てしまう事があるので絶対に急に辞めないで下さい

苦しい禁断症状を出さずに辞めるには、少しずつ量を減らす事です。

簡単に説明すると、少し量を減らしたらある一定期間その量を維持したまま過ごします。そこで問題なければまた少し減らし、一定期間過ごす・・というように徐々に減らしていきます。

最終的には薬を全く飲まなくても良い状態、ゼロの状態を目指します。

睡眠薬の減薬と断薬とは

睡眠薬の減薬と断薬イメージ画像

「減薬」とは文字通り薬を減らす事、「断薬」とは薬を断つ事です。
これら二つの言い方は、睡眠薬や向精神薬に対して主に使われる言葉で、他の薬にはあまり使われないようです。この分野の薬は種類が多く、副作用が懸念されており、薬の効果自体も実感しにくいからなのではという説もあるようです。

ここでは睡眠薬を減らしていく「減薬」と睡眠薬を使わなくても良くなる「断薬」に関して説明していきます。

睡眠薬の減薬とは

睡眠薬の減薬とは、現在飲んでいる量よりも薬の服用量を減らす事を言います。薬を減らす前に、次の事を心がけてください。

服用量を減らす際の心がけ

・焦らない。ゆっくり減らしていく。
・〇〇時間寝なくてはと目標をもうけない
・一時的に睡眠の質が落ちるのは普通。ここで恐怖心を持たない。

減薬する場合に、焦りは禁物です。焦って「明日から一切薬を飲まない」と急に辞めてしまうと、今まで以上の不眠に襲われて余計に薬を手放せなくなってしまいます。
薬を減らすには時間がかかって当たり前。減らした事で少し眠れなくなっても焦らない。ゆっくりゆっくり・・・。と自分に言い聞かせてマイペースで行きましょう。

また、〇〇時間は眠らなくては!と焦ってしまってもいけません。眠れない不安と恐怖に駆られてまた減薬前の量に戻ってしまうかも知れません。

多少眠れなくても、日中普通に日常生活がおくれていれば問題ありません
管理人は2~3時間しか眠れない日もありましたが、多少眠気がする以外は普通に会社へ行って仕事をこなす事ができていたので、あまり気にしないようにしていました。

睡眠薬の減薬方法

睡眠薬の減薬方法メージ画像

では実際にどのように薬を減らしてゆけば良いのでしょうか

①眠れる状態を保ちながら、半分ずつ、または1/4ずつ量をへらしてみる。
②一度減らしたら2~4週間はその量を飲み続ける。

管理人もこの方法で少しずつ減らしていきました。
急に半分にする自信はなかったので、初めは1/4減らして、眠れる事を確認してその状態が2週間以上維持できれば、次にまた1/4を減らして眠れる事を確認してから2週間以上その量を続けて・・・と、①と②を繰り返して行きました。

どんなにゆっくり減薬しても減薬後の1時的な不眠は起きるそうで、管理人の場合も眠れはするものの、減らす前よりは眠りが浅くなってしまったりと多少睡眠の質は落ちましたが、それも1週間くらい我慢すれば落ち着いてくるのでなんとかやり過ごし、また眠れるようになり、次の段階へ・・という感じでした。

そうやって1錠→3/4錠→2/4錠→1/4錠とトータル6ヵ月くらいかけてゆっくりと減らして行きました。人によってはトータル1年かかる場合もあるようなので、管理人はスムーズに行った方と言えましょうか。

薬を減らしてから1週間が過ぎてもなかなか眠りの質が戻らず、結局その量の薬を1ヶ月以上続けた時もあったりしましたが、ここで焦ってまた減薬前の量を服用するようになってしまっては努力が水の泡なのでなんとかこらえました。

あまりにも状態が落ち着かない場合は、1つ前のステップの量に戻し様子を見て、それからまた減らしてみるのも良いようです。

睡眠薬の断薬とは

減薬がうまくいけば、次は断薬です。断薬とは薬を一切服用しない状態の事を言います。

ここにくるまでに、薬の量は1/4になっているかと思います。いままで何度か薬をこれ以上減らせないのではないだろうかという壁にぶつかりましたが、ここでも最後の壁があります。

最後の最後、この1/4がなかなかやめられないという事です。1/4という量は、そんなに効果を発揮している量ではないはずなので、1/4くらい飲まなくても眠れると思っていたのですが、これが精神的な物なのか、「断つ」と思うと急に不安になり、眠れなくなってしまうのです。

いろいろ調べた結果、「断つ」のではなく、「たまには飲んでも良い物」としてとらえると逆に眠れるとあったので、自分でもそう思うように努力したらいつのまにか最後の1/4も手放す事ができていました。

気持ちの上では手放したというよりは「いざという時のためにとっておいているだけ」という感じでしょうか。とにかく、最終的には睡眠薬を飲まなくても眠れるようになりました

プラセボ効果で薬とさよなら?!

プラセボ効果で薬とさよならイメージ画像

「プラセボ効果」というものを聞いた事がありますか。管理人は自分が睡眠薬を飲むようになって、減薬をしたいと思って色々調べた時にこの効果に出会いました。

プラセボ効果とは一体どんなものなのか、なぜこの効果で薬とさよならできるのか、次の項目で詳しく解説します。

プラセボ効果とは

プラセボとは、日本語で「偽薬(偽薬)」、偽物の薬という意味です。偽薬とは一体どういう物なのかというと、見た目やサイズは本物の薬と一緒ですが、本物の薬に入っているはずの有効成分が一切入っていない物の事です。
偽薬の中身には、人の体にほとんど何の影響も及ぼさない乳糖やブドウ糖が使われる事が多いようです。

プラセボが偽薬だという事は、プラセボ効果とは「偽薬の効果」という事になります。そもそも人体に何の影響も及ぼさない成分しか入っていない偽薬にどんな効果があるというのでしょうか。

ウィキペディアによると

「プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う」

参照:偽薬効果:ウィキペディア

と書かれています。一体どんな作用を及ぼすのか次の項目で説明します。

プラセボ効果の作用

プラセボ効果の作用とはどのようなものなのでしょうか。

・車酔いしている人に「酔い止めだよ」とウソをついて普通の飴玉をあげると車酔いが改善する。

うるしにかぶれる人達に、うるしの葉をクリの葉、クリの葉をうるしの葉とウソをつき触らせると、クリの葉を触ったグループの人たちだけがかぶれた

・電気ショックの痛みを和らげるための高い薬をあげるグループと安い薬をあげるグループにわけた。
結果は「高い薬」をもらっていると説明をうけたグループの方が痛みの軽減効果が大きかったという結果が出たが、実際はどちらも偽薬だった

このようなウソのような本当の話がプラセボ効果の作用です。偽薬の中に入っている物はただのブドウ糖や乳糖なのにもかかわらず、時には本当に副作用らしきものもあらわれる事があるそうです。

新薬の最期の登竜門

このプラセボ効果は思ったよりも効果が高く、薬の実験の際に、そんなに効果のない薬を投与したとしても、被験者の気の持ちようですごく効果が出てしまったりする場合があるようです。

そこで、新薬を開発する際には、新薬の最期の登竜門として「プラセボ効果」の実験が行われるそうです。

片方のグループには本物の新薬を、もう片方のグループには何の効果もない偽薬を渡します。実は、どちらのグループにも確実に良い効果が現れるそうです。

そこで、偽薬を飲んだ人たちに現れた良い効果以上に、新薬を飲んだ人たちのグループに良い結果が現れた場合、本当に効果のある薬だと認められるようです。

新薬とプラセボ

睡眠薬に関して言うと、近年開発された依存性と副作用の少ない睡眠薬が開発された際の最期の実験として、はやりプラセボ効果の実験が行われました。

すでに睡眠薬を飲んでいる方々を二つのグループに分け、片方には本当の「新薬」を投与し、もう片方のグループには「偽薬」を投与しました。

さてどちらが今まで飲んでいた薬を減らして、新薬に移行する事ができたでしょうか。実は、どちらのグループも「新薬」に移行できた割合が高かったそうです。
偽薬を新薬だと思っていたグループの方たちは、新薬に移行したのではなく、実は断薬できていたという事になりますね(笑)。

睡眠薬の減薬と断薬についてのまとめ

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睡眠薬の減薬と断薬についていろいろ詳しく説明してきましたが、皆さんの参考になったでしょうか。

睡眠薬に限らず、薬の減薬と断薬は一人で行うのではなく、医師の指導の元行うのが最も安全なので、かかりつけの医者や医療機関に相談しながら二人三脚で行うようにしましょう。

今は睡眠薬を使っていても、きちんと段階を踏んで減薬していけば管理人のように最終的には断薬できるはずです。もちろん思い込みの力も借りましょう。

今不眠ですごくつらくて、でも睡眠薬は怖いから飲んでいないという方も、正しく使えば不眠を改善して質の良い生活を手に入れる事ができるので、薬の助けを借りる事も大切です。

安易にお酒に走るくらいなら、きちんと医療機関で診察してもらって自分にあった睡眠薬を処方してもらうべきです。

自分に合った睡眠薬が分かったら、通院しなくても気軽に薬だけ購入できる通販を利用すると良いですね。その際も自分で勝手に飲む量を増やさないようにしましょう。

1人でも多くの方が不眠から解放されますように。

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